平林 茂’s Room

「患者の集い」モミの木代表 / バイオアクセル株式会社代表取締役

shigeru hirabayashi

寄稿文(平林茂)

がん治療第四の選択肢(江川滉二 河出書房新社) 

 

サイエンスライター 著作紹介

バイオアクセル株式会社 代表取締役

特定非営利活動法人ヘルスケアサポートセンター 理事

公益財団法人ライオンズ日本財団 理事

患者会に携り、多くの患者さん方のご相談を受けつつ喜びも、悲しみも背負いながら気が付くとほぼ20年近くがたちました。

父のがん治療をきっかけにこの世界に入り、新しい治療の可能性を多くの患者さん方に情報として届けたいという思いで続けています。

現在私は、がんに対する免疫細胞療法の提供のための細胞培養を行う会社を経営しています。

バイオアクセル株式会社という名前です。

人によっては、「自社の営業のために患者会をやっている」という方も中にはいます。患者会は確かに会社の宣伝には、一役を買っているかもしれませんが、事実は反対です。

長年患者会で事務局長をする中で、日本の免疫療法を何とかしなければという思いで会社を立ち上げたのです。

バイオアクセル社は、患者会がつくった会社なのです。

「患者の集い」モミの木は、免疫細胞療法の普及のために立ち上げた患者会でしたが、今後は広く、可能性のある治療すべてに対して目を向けていく患者会を目指します。

皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

免疫細胞療法を科学にした第一人者の言葉です。

それは多くの手段のなかのひとつであり、しかも、あきらかに限界のある手段でしかないと考えていた。

がんは、手術不能の症例があまりにも多く、手術後に再発する例も多すぎる。(中略)

手術の弱点は、メスを逃れる癌細胞がたった1個でもあれば、それが体の他の部分にとりついて、増殖してしまうことだった。(中略)

ジョン・ハンターはこう言っている。『手術は、文明人なら頭を使って取ろうとするものを、力ずくでむりやり取ろうとする野蛮人の武器のようなものである。』

わたしは、メスだけでは充分でないことを何度も痛感させられた。

わたしたちはがん全体を 体内のがん細胞ひとつひとつをシラミ潰しに攻撃できる方法を見つける必要がある。

外科手術ではそれは不可能だった。

しかし、免疫システムを利用すれば、それが可能なはずだった。

Steven A. Rosenberg
村松 潔訳 
「ガンの神秘の扉を開く」 文藝春秋刊より