Dr.後藤Room

私が院長を務める瀬田クリニック東京は、免疫細胞治療を専門としています。

私は、1980年代から、大学病院で、免疫療法をがんの治療に積極的に応用してきました。当時は現在のように、がんの免疫療法はほとんど理解されることはなく、病院で行われることもほとんど、ありませんでした。当時はがん細胞への免疫応答を活発にする免疫賦活剤というものが使われていました。その後、現在の免疫細胞治療の原型となる細胞治療が開始され、現在では免疫チェックポイント阻害剤という薬が広く普及しています。

免疫細胞治療は今なお進化し続ける新しい治療技術で、当院においても治療法の個別化と治療技術の高度化の両面で、より患者さん一人ひとりにあった治療を選択できる個別化医療が重要と考えています。免疫細胞治療は何でも治る夢のような治療法ではありませんが、再発・転移の制御はもとより、他に選択肢がない難治がん、進行がんの治療においてもほとんど副作用はなく、免疫細胞治療を集学的治療に組み入れることは、患者さんの生活の質を保ちつつ、治療をあきらめないで済むという点で、大変意味のあることだと思っています。

また、免疫細胞治療は保険がきかない自費診療となります。免疫療法の治療原理や作用機序は非常に複雑なものですが、十分にご理解いただき、同意を得る必要があります。治療内容の説明には1時間程度の時間をかけ治療の長所、短所を正確にお伝えし、受けるか受けないかはあくまでも患者さんやそのご家族の方にゆだねられます。

そのために…
・病名
・いままでどんな治療を受けてきたのか
・いまの体の状態はどうか
・今後どういう治療を受ける予定になっているのか

をお伺いすることが大切になってきます。すでに主治医の了解を得られている人の多くは、診療情報提供書(紹介状)をお持ちになっていますが、紹介状がなければ受けられないということもありません。まずは、当院で相談をしてから、その後、主治医に相談するという方もいらっしゃいます。

なお、当院で重きをおいているのは、患者さんの気持ち、考えを理解することです。がん治療はどこでも同じように治療が受けられるようと言う均てん化が重要視されています。しかし、同じ病名で同じステージであっても、患者さんには個性があって、人生観、価値観も一人一人、異なります。希望する治療法も異なるのは当然です。それを十分に尊重して参りたいと思います。

これからも、患者さんにより良い治療をお受けいただけるよう、全力を尽くしてまいります。

医療法人社団滉志会 理事長
瀬田クリニック東京 院長

瀬田クリニック東京については、下記をご参照ください!