私たちが期待する近未来のがん治療

ブログを開いていただいてありがとうございます。患者の集い・モミの木事務局です。 今回は「私たちが期待する近未来のがん治療」というブログを書かせていただきます。 今回も、患者の集い・モミの木の代表、平林茂の著作より、私たちのがん治療に対する考えをご紹介させていただきます。 現在のがん治療は、体内に発生したがん細胞をゼロにするということを目標に進められています。それは切り取る、殺す、という治療が中心となり、腫瘍巣の縮小や消滅といったことに重点が置かれています。初期のがんで転移す... Read More | Share it now!

免疫チェックポイント阻害剤の治療後の方を対象とした臨床研究のご案内

患者の集い・モミの木にもご協力いただいております瀬田クリニック東京にて、臨床研究にご参加いただける方を現在募集中です(2023年3月29日現在)。本ブログでもご紹介させていただきます。 瀬田クリニックグループでは、免疫チェックポイント阻害剤の治療後の方を対象に、免疫細胞療法(アルファ・ベータT細胞療法)の忍容性(安全性)および有効性を確認する臨床研究を開始しました。 本研究における治療費の負担はありません。 過去に免疫チェックポイント阻害剤による治療をされた方は、本研究の対象... Read More | Share it now!

「一般社団法人 日本NKT細胞標的治療研究会」設立について

本記事は下記のURLにて掲載されておりますプレスリリースをもとに作成しております。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000112260.html ぜひこちらも合わせてご覧ください。 新しいがん免疫療法「NKT細胞標的治療」のがん治療の有効性を基礎及び臨床医学的に様々な角度から検証し、さらに有効性の高い治療技術の発展を図り、がん治療において広く社会に貢献することを目的に、2022年4月1日に関連医師らの協力により発足された「日本NKT細胞標的治療研究会... Read More | Share it now!

【全面勝訴】自家がんワクチン療法の有効性に関する裁判

2022年に、東京高等裁判所にて、セルメディシン株式会社(以下セルメディシン社)が提供する「自家ワクチン療法」の有効性に関する裁判が行われていました。裁判の結果は、被告側(セルメディシン社)の「全面勝訴」の内容で、2022年7月23日に確定しました。 「自家がんワクチン療法」とは? 詳しくはこちらをご覧ください。 https://cell-medicine.com/about/ 裁判で認められた有効性 本裁判は、がんにて亡くなられたご遺族から、セルメディシン社を被告とする損害... Read More | Share it now!

最大耐用量

可能な限り、その患者さんが耐えられるだけ大量に投与する。 MTDは、正しい薬剤の使用の仕方か? がんの治療法の開発は、抗がん剤の開発の歴史といっても過言ではありません。 医学においては、それがなぜ、そのような効果がおき治療法として成り立つのか、理由がわからず確立されてきた治療法は多くあります。 免疫系を利用したワクチンなどは、その最たるもので、免疫機構の仕組みがはっきりわからないが、一度かかった伝染病には、二度かからないという経験値から生み出されたものです。 抗がん剤も、その分子レベルでの役割が理解でき... Read More | Share it now!

エビデンスという言葉でごまかす人たち

標準治療以外の治療法を否定する人たちが、常に口にするのはエビデンスという言葉です。 それでは、エビデンスというのいったい何なのでしょうか? 医学で用いるときには、EBM:Evidence Based Medicine といい根拠に基づいた医療という言葉です。 簡略化して言えば、統計学的有意差が証明されたものをいいそれをもって証拠として扱っています。 統計学的データは、右に行くか左に行くかわからないときに、少しでも可能性が高いほうを選択しようとするときに使用すべき指針であって、それを証明とするのは他の科学... Read More | Share it now!

新しいがん治療法の方向性を考える

科学的な視点に立った新しい治療法を、私たちは否定しません。患者さんと、そのご家族そして私たちを支えてくれる医師や科学者の人たちとともに、悩み、考え、勉強し、選択していきたいと考えています。 多くの人に、がん治療は日々進化していると考えますか?という問いに対してYESという答えが返ってきます。 しかし、現実は、前述の40万人の数字が目に入ってきます。確かに、一つ々の技術や治療法は、進歩してきたでしょう。 放射線治療は、重粒子線治療も身近なものに近づき、一般的な放射線治療でも、副作用の少ないとされるピイポイ... Read More | Share it now!

正しいがん治療とは

私たちは、がんの標準治療を否定するものではありません。ただ、それだけが正しい治療や知識のように言い、それから逸脱したものを否定することは、全く科学的でないし可能性を排除するものです。 「がんの標準治療だけが、正しい治療である。」という人たちにお聞きしたい。 それでは、なぜ毎年がんで亡くなる方が40万人にも上っているのか?しかも、それが増え続けているのはなぜか? 本当に正しい治療法であり、成功している治療法であるならば、毎年死亡者は減少していっているはずである。 日本だけで40万人で... Read More | Share it now!

標準治療の限界

標準治療の限界を知ることで、見えてくる可能性がある 「全国どこででも、平等に受けられる高度な医療」 この意味の裏には、国家試験を通った医師や認可を受けた医療機関で行われる治療は、基本的には信頼に値するものであり、誰を何処を選んでも金太郎飴のように同レベルでなければならない。という考え方に通じます。 そのような、システムを構築するためには、医師の手腕に関わりなく決められたプロトコールに沿って投与可能な薬剤が主役になります。 国が定めたレールの上で、それから逸脱しない形での治療が求めら... Read More | Share it now!

標準治療と健康保険

問題なのは、このシステムが適応されない治療は、否定するという考え方です。これは、全く科学的ではない。 がんにおける標準治療と言われる治療法は、健康保険が適応された治療法のことになるでしょう。 それでは、健康保険として認めらるためのルールはどのようなものでしょうか? 「すでに、治療効果について十分な解析がなされていて、国が安全性と有効性を認め、日本国民ならば、全国どこでも誰でも平等に受けられる高度な治療が原則となります。」 近年の保険適応では、重粒子線治療のようにその施設がなければ、受けられないので全国ど... Read More | Share it now!